石垣から世界に向けて映画を発信し、地域での文化・芸術に触れる機会を創出する「石垣島ゆがふ国際映画祭」(主催・同実行委員会)のプレイベントが22日夜、3日間の日程でフサキビーチリゾートホテル&ヴィラズ内レストランで開催された。市民や関係者など約100人が来場し、長編音楽ドキュメンタリー映画の鑑賞など、石垣発の国際映画祭に期待を膨らませた。
来年11月14日から23日の10日間行われる同映画祭は、50以上の作品の上映や海外講師によるVR(バーチャルリアリティ)ワークショップ、世界から最新鋭のドキュメンタリー映画作品を募るコンペティション、新旧作品を織り交ぜて沖縄の歴史と現在をさまざまな視点から照射する沖縄部門などのプログラムを予定している。
台湾出身の映画監督で映画祭のプログラム・ディレクター、黄インイク氏は「石垣島に来ること自体が1つの体験。内地などの映画祭は室内が多いが、ここ石垣の自然を生かした野外体験型のものにし、新しい映画体験を提供したい」と意気込んだ。
プレイベントのオープニングセレモニーでは、発起人の㈱マイステイズ・ホテル・マネジメントの平野しのぶ取締役と㈱ゴールデンバケットの親盛ちかよマーケティングディレクターがあいさつした。
平野氏は「八重山は台湾への近さ、琉球という背景、芸能・文化などの魅力がある。映画祭がいろんな人をつなげる場所になれば」と強調。
親盛氏は「芸能豊かな八重山の島の文化を外に広める方法を探った。有志の方も集まり今日のプレ映画祭が開催できた」と感謝した。
この日上映されたドキュメンタリー映画は、16の島国から100人を超える先住民アーティストの関わりあいを描いた『島々の歌~スモールアイランド・ビッグソング~』。ティム・コール監督(オーストラリア)とプロデューサーのバオバオチェンさん(台湾)が直接解説した。
23日は同ホテルとアートホテル石垣島、24日はいしがき島星ノ海プラネタリウムで上映会がある。