台湾留学に必要な情報を伝える交流会「台湾留学のすすめin石垣」(主催・台湾交流促進団体美らすいin石垣応援団)が4日夜、市結い心センターで開催された。市民ら約70人が来場し、大学申請の流れや注意点、各種奨学金などについて知る機会を得た。沖縄と台湾の架け橋を目指す美らすいのメンバー(全14人)で、台湾師範大学4年生の與那彩海さん(23)は「返済不要の奨学金があるなど、知っているからこそできる選択がある」と強調した。
美らすいは、台湾に留学している沖縄県出身の女子大生が2017年に立ち上げ、夏・冬の休暇期間を利用し、台湾で学ぶ日本の学生のサポートや交流などの活動を行う団体。
これまでに沖縄で交流会などのイベントを3回開催しており、4回目となる今年は那覇市、沖縄市に加え、初めて石垣市で開催した。
この日は▽台湾と日本の生活費や学費の比較▽台湾の大学の授業形式▽就職活動の情報―などについて説明。石垣島出身で台湾に留学している4人がそれぞれの体験談を伝えた。
與那さんは「台湾の大学では勉強する意識が高く自分も勉強しようという気になる。また奨学金など、学業サポートも日本より整っていると思うので、より良い選択の1つにして」と呼び掛けた。
台湾は、ドイツの調査会社インターネーションズが世界64カ国・地域について駐在員の住みやすさをランキング化した調査結果(2019年)で1位を獲得。
(独)日本学生支援機構が実施している「協定等に基づく日本人学生留学状況調査」によると、大学等が把握している日本人学生の海外留学状況は、17年度で、10万5301人と初めて10万人台を突破。中国と台湾では前年度比の増加率が20%を超え、大幅に増加している。