県議会(赤嶺昇議長)の6月定例会代表質問で7日、石垣市区選出の次呂久成崇氏(沖縄・平和)が登壇した。
離島空港の新型コロナウイルス対策について玉城デニー知事は「県外直行便を有する離島空港へのTACO(旅行者専用相談センター)設置は早急に進めるべき」と強調。渡久地一浩文化観光スポーツ部長は「那覇に設置したTACOのスキームを基本にしながら、離島の医療体制や各事情に応じた対策を早急に進めたい」と述べた。
休校期間中、県立離島児童生徒支援センター「群星寮」が閉寮したことについて次呂久氏は「生徒が帰省した時には、既に自治体が島外からの来島自粛を呼び掛けていたため、自宅待機となった兄弟が入学式に出席できない、保護者が仕事に行けないなどの事情があった」と指摘。第2波、3波の対応として経済的な負担や緊急的な支援の検討を求めた。
金城弘昌教育長は「県教育委員会や離島支援センターに自治体からの連絡がなく、事情を把握していなかった。今後は本人や家族の希望、関係機関と調整し、学校休業時の対応は柔軟に対応していきたい」と述べた。
石垣市議会が尖閣諸島の字名を「登野城尖閣」に変更する議案を可決したことに関し、渡久地一浩文化観光スポーツ部長は「中国、台湾は大事なパートナー。段階的な観光客の誘客に向けてプロモーションを展開し、これまで培ってきた文化経済交流を活発化させ、地域間交流を促進していく」と述べ、中国、台湾との交流を推進する考えを示した。