【金波銀波】日本占領軍の最高司令官、ダグラス・マッカーサーを思い出した…

 日本占領軍の最高司令官、ダグラス・マッカーサーを思い出した。ポンペオ米国務長官が行なった「米国の反省」演説のことである◆先月23日、ポンペオ氏は歴史に残る演説をぶった。「中国が自由と民主主義に向けて進化するとした歴代米指導者の理論は正しかったのか」と内省し「自由世界が中国を変えなければ、共産中国が私たちを変えてしまう」と強調した。強大な全体主義国家へと変貌した共産党政権を正視する◆1952年、マッカーサーは米国上院軍事外交合同委員会の場で、先の大戦について次のように発言した。「日本を戦争に駆り立てた動機は、大部分が安全保障上の必要に迫られてのことだった」―。ここからはあの戦争が日本の自衛戦争だったという側面と、当時における共産主義勢力の脅威が感じとれる◆香港国安法は第38条で、香港特別行政区の永住権を有さない者が「同区以外」で本法規定の罪を犯した場合、本法が適用されると定める。自国法を自国外の事象にまで拡大する「域外適用」である。該当者は香港との犯罪人引き渡し条約を結ぶ国へ渡航しても、拘束される可能性がある◆苛政(かせい)は虎よりも猛(たけ)し。中華思想は他国の主権を認めない所まで来た。虎の行き着けぬ海の先へも、苛政が迫ろうとしている。(S)

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