長崎に原子爆弾が投下されてから75年を経た9日、世界平和の鐘沖縄県支部(大濵達也支部長)は「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念鐘打式」を石垣市新栄公園で行なった。
今年は新型コロナ防止の観点から、同支部の役員と顧問のみが参列した。
参列者は原爆投下の午前11時2分、全国一斉の黙禱(もくとう)に合わせ目を閉じて祈りを捧げた後、平和への祈りを込めて「世界平和の鐘」と「ほほえみの鐘」を1人ひとりが打ち鳴らした。
大濵支部長は「コロナが世界的にまん延し、日々緊張感をもって生活している最中においても、過去の悲惨な歴史を忘れてはならない」と強調。「次世代に対し、平和の大切さを提唱する」と話した。
中山義隆市長は「広島市、長崎市の市長より、全国一斉黙禱のお願いが届いた。市も祈りの輪に加わり、世界に恒久平和を発信したい」と話した。
市は例年、平和を考える作文・絵画コンクールの上位入賞者を平和大使として長崎に派遣しているが、今年はコロナの影響で中止している。