島の課題 高校生目線で 映画製作「世界に発信を」 公営塾

 祖母が西表島に住んでいることがきっかけで離島医療に関心を持った監督の上野君は「メンバーは学年もバラバラで、部活をやっている子もいて集まるのが難しかったが、長島先生たちのサポートがあり、思っていた以上の出来に仕上がった。自分でもびっくりしている」と話す。
 「島で生きていく」のほか「よそもの海人」「消えゆくスマムニ」も無事完成し、一部はロンドン国際学生映画祭に出品した。3作品はいずれも10分程度。今後は米国の映画祭にも出品を予定している。クラウドファンディングで募った資金は、出品費用や、今後の映画活動に必要な機材の購入費などに充てる。
 長島さんは「子どもたちは携帯電話やパソコンなどのITリテラシー(活用能力)が高い。ここまでクオリティの高い作品ができることを島の人にも見てほしい」と期待。
 長島さんとともに指導に当たった公営塾講師の住吉優さんは「大人が思いつかない視点で課題に切り込んでくるので驚いた。離島の子どもでもこれだけできる。自信を持ってほしいし、ほかの子どもたちの刺激にもなる」と強調した。
 試写会は来月5日午後7時から大浜信泉記念館で開かれ、3作品の上映のほか、クラウンドファンディングについての説明もある。詳細は公営塾ホームページに掲載する。

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