【青年弁論大会】今の沖縄について私が感じたこと

 私は、荒崎海岸にあるひめゆり学徒散華の跡を訪れました。その場所は、彼女たちが、逃げ場を失い自ら命を落とした場所です。当時、彼女たちは、その足元を見ている余裕すら無く、ボロボロの靴を履き、米軍からの激しい爆撃・爆風が、降り続ける中で、命がけで逃げ続けました。実際に歩いて見ると、足場は悪く、ゴツゴツしており、常に足元を見ていないと、いつ転んで怪我をしてもおかしくない状況で、一歩歩くだけでも一苦労でした。
 ネットや本で調べるのも大事ですが、私は、学徒隊の慰霊碑を訪れた時に、自分の目で、直接確かめる事で、学徒隊の心を感じることができました。私達は、中学生や高校生の時に何をして過ごしていたのでしょうか? 当たり前の様に、学校生活謳歌したり、友達と遊んだりしたのではないかと思われます。今、こうして平和な生活を過ごせるのは、国のために、命を懸けて戦って下さった先人のお蔭です。日本民族にとっての沖縄は、悲惨な出来事を経て日本が平和になったという歴史を直接自分の目で確かめられ肌で感じることができる場所だと思います。私が直接訪れた際、民間人も巻き込んだ悲惨な戦争の裏側で、日本兵を支えてくれた人達がいたのだと実感し、自然と感謝の気持ちがこみ上げてきました。
 今年の6月23日慰霊の日に再び沖縄に行きます。平和記念公園にて行われる追悼式に参加する予定です。現在では戦争を経験された話を聞けるのは私たちしかいません。戦争を体験された方から、次世代の私達が平和のバトンを引き継ぐのです。今を生きる私たちがしなくてはいけない事は、学徒隊の皆様や支えてくれた方、そして尊い犠牲になった方々を忘れないことです。

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