沖縄観光が好調さを維持している。宮古島市は2018年度(18年4月~19年3月)の入域観光客数が114万人となり、初めて100万人台に達したと発表した。八重山も18年(1~12月)は過去2番目となる137万9千人余の入域観光客数を記録した。離島が沖縄の観光産業を牽引(けんいん)する勢いだ。沖縄としては今後の誘客活動に弾みをつけ、受け入れ態勢の整備を進めていく必要がある。
県全体の18年(1~12月)の入域観光客数は984万2400人で、過去最高だった。離島直航便の拡大などが国内客数の増加を後押しする一方、海外客を運ぶクルーズ船の寄港も順調に増えている。
国内客数が堅調に推移しているのは、観光ブランドとしての「沖縄」が全国的に定着しているからだ。常夏(とこなつ)の島々、透き通った海、緑豊かな山々。来客を温かく迎える人情豊かな県民性もリピーターを呼び込んでいる。現在でも観光客の中心は国内客であり、長期滞在してくれるのも多くは国内客だ。
どうしても海外客の急増に目が向きがちだが、国内の「沖縄ファン」を大切にする気持ちを忘れてはいけない。