石垣にも「魔手」可能性 富川さん、他のケースと酷似 荒木和博代表―「拉致考える集い」発言より

〈横田めぐみさんの事件のように、拉致は街中でも起きる〉
 拉致というと日本海側で、しかも海岸を歩いていたらされるというイメージがあると思うが、街中でもできる。横田めぐみさんの事件も拉致されたのは彼女の自宅の2軒隣りだ。
 めぐみさんの拉致は、77年当時から警察は拉致だと分かっていた、通常の誘拐事件と全く違う捜査をしている。しかし海に連れ出された後だったので、かなり上の方の判断で無かったことにした。事件が明るみに出たのは、それから20年後だ。
〈短波放送「しおかぜ」で被害者に直接呼び掛け〉
 調査会では2005年から、短波放送「しおかぜ」を実施。送信は、以前は英国から第三国の送信施設を経由していたが、07年からは茨城県からの国内放送に変更した。放送目的は拉致被害者に対して日本で救出の努力をしていることを伝えたり、北朝鮮の体制崩壊時など、情勢に変化が起きた場合に、避難場所や緊急情報を伝えたりすること。金正日死亡時にも実施している。
〈国境に塀は建てられない。北朝鮮工作船の侵入の実態〉
 日本は今まで「海があるから、守られてきた」と思ってきた。これは大間違い。島国最大の弱点は「海の国境に塀を建てられない」ということ。だから簡単に入って来られる。
 2017年11月、北海道の無人島・松前小島に北朝鮮船が上陸した。船の前の方には「北朝鮮人民軍」と書いてあった。北朝鮮は食料がないから、軍でも魚を取ることがある。
 松前小島は無人島だが漁業の中継地点となっていて、緊急時に泊まるための小屋がある。10人が乗船していたが、その小屋の食料も酒も食いつくし飲み尽くされ、テレビや発電機を船に積んで逃げようとして捕まった。
 ところが10人のうち起訴されたのは船長のみ。しかも執行猶予付きの判決で船長すら還された。残りの9人は治療され、船長より先に還されていた。
 17年11月から今年の3月くらいまでに、おそらく200隻ぐらいの木造船が来ている。
 人が乗って漂着する船が少ないとはいえ、船員が日本に侵入し、どこかに行ってしまったと言われているケースもある。

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