カテゴリー:視点

  • 【視点】台湾に新政権 中国は威嚇停止を

     台湾の頼清徳氏が総統に就任し、新政権が発足した。民主的な選挙で選ばれた指導者であり、私たちの常識では、その正当性は揺るがない。新たなリーダーに祝意を表したい。  沖縄県民にとって、台湾を巡る最大の関心事は、今後中国が…
  • 【視点】米大使来島 侵略抑止のメッセージだ

     まるで「侵略の同盟」ではないかとの感を強くする。ロシアのプーチン大統領は16日、大統領として5期目初の外遊先である中国北京を訪問した。習近平国家主席と「新時代の全面戦略協力パートナーシップ関係」の深化に向けた共同宣言に…
  • 【視点】復帰52年 先人の労苦に思い馳せ

     沖縄は15日、52回目の復帰記念日を迎えた。27年間の米軍統治に苦吟した沖縄は、今や日本有数のリゾート地として、活力あふれる島々に成長している。  現在の基礎を築いた先人たちの労苦に思いを馳せ、どうすればその恩に報い…
  • 【視点】与那国町長の訴え 傾聴に値する

     与那国町の糸数健一町長は3日、東京都内で開かれた憲法改正を求めるフォーラムで登壇し、日本最西端にある「国防最前線の島」としての立場から、防衛力強化を訴えた。  「台湾有事」の懸念が高まる中、中国が実際に侵略行為を開始…
  • 【視点】改憲論議 沖縄が先導役に

     憲法は3日、施行から77年を迎えた。憲法がつくられた当時とは、国民生活も日本を取り巻く国際環境も激変したが、憲法は一度も改正されないまま現在に至り、条文と現実との齟齬(そご)が著しい。  特に戦力の不保持を定める9条…
  • 【視点】尖閣調査 世論啓発の意義大きい

     石垣市が4月25日から3日間、尖閣諸島周辺で洋上調査を行い、生態系の破壊が進んでいるとされる魚釣島の現状などを確認した。同行した本紙記者は、魚釣島で生息するヤギの写真撮影に成功した。  市の調査はテレビや新聞で大きく…
  • 【視点】自衛隊 相次ぐ重大事故に衝撃

     伊豆大島の鳥島東方海域で海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプター2機が墜落し、1人が死亡、7人が行方不明になる事故が起きた。2023年4月に宮古島周辺海域で陸上自衛隊ヘリが墜落し、10人が死亡した事故はまだ記憶に新しい。…
  • 【視点】反対のための反対は不毛だ

     防衛省がうるま市で計画していた自衛隊の新たな訓練施設に地域住民の反対運動が起きていた問題で、木原稔防衛相は、施設建設を断念すると発表した。  玉城デニー知事は今月14日、名護市で開かれた集会で「自衛隊の訓練施設を断念…
  • 【視点】シェルター整備 制度積極活用を

     有事の際、住民の避難施設となるシェルターの整備が先島諸島で進みそうだ。政府はシェルターに関する基本方針と技術ガイドラインを公表し、宮古、八重山の5市町村を整備の対象地域とした。  石垣市の中山義隆市長は記者会見し、市…
  • 【視点】重要拠点 石垣港指定を歓迎する

     政府が有事を見据え、自衛隊、海上保安庁が円滑に利用できるようインフラ機能を強化する「特定重要拠点(特定利用)空港・港湾」に、県内から那覇空港と石垣港が指定される見通しになった。指定によって有事の際、住民を保護する体制が…
  • 【視点】港湾スト 県民の理解得られぬ

     米艦船「ラファエル・ペラルタ」の石垣寄港計画を巡り、全日本港湾労働組合(全港湾)が沖縄本島と石垣島で全面ストライキに突入する構えを見せている。ストライキが実行されれば港湾の荷役作業がストップして物流が止まり、県民生活を…
  • 【視点】自衛隊施設は「負担」か

     安全保障に必要な施設と、地域住民の暮らしをいかに両立させるか。これは沖縄で特に議論になることが多い問題だ。石垣市でも陸上自衛隊石垣駐屯地の建設の是非が何度も選挙の争点になったが、うるま市でも同様の事例が勃発した。  …
  • 【視点】ロ反体制派死亡 民主主義の危機

     もし自分が殺害されたら、どんなメッセージを遺したいか―。ロシアの反体制活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)を描いたドキュメンタリー映画は、本人に対し、そんな衝撃的な問い掛けから始まる。笑顔で「やめてくれ」と質問をかわ…
  • 【視点】離島振興の熱量が低い

     米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を阻止するため「ブレることなく県民の先頭に立つ」「全身全霊で取り組む」と最大限の表現で決意を表明した。玉城デニー知事が県議会で行った2024年度所信表明だ。一方で離島住民の目線に立つと…
  • 【視点】尖閣問題 市は引き続き積極姿勢を

     尖閣諸島(石垣市)周辺の日本両空港を飛行する自衛隊機に対し、中国海警局の艦船が無線で退去要求を始めた、と共同通信が報じた。自衛隊機が中国の「領空」を侵犯したとみなす行為であり、中国の尖閣侵奪に向けた新たな動きと言える。…
  • 【視点】経済復活が最大の課題

     岸田文雄首相は施政方針演説で「『経済の再生』が岸田政権の最大の使命」と改めて強調した。現在、日本が直面している最大の課題が経済の停滞であることは疑う余地がない。力強い経済の復活に向け、政権だけでなく民間も含めて全力を挙…
  • 【視点】少子化 島々も存続の危機に

     少子化に歯止めが掛からない。2023年1~11月の出生数は前年同期比5・3%の約69万人で、12月も同じペースだった場合、通年では70万人半ばとなり、過去最少となる可能性が高まった。  少子化がこのまま進行すれば、最…
  • 【視点】頼氏当選 台湾との連携強化を

     台湾総統選では与党、民進党の頼清徳副総統が初当選し、中国と距離を置く民進党の候補が初めて3期連続で政権を担うことになった。  地理的に近い八重山ではもともと、台湾に対する関心が高い。最近は台湾有事への懸念が急速に高ま…
  • 【視点】辺野古 多様な声に耳傾けよ

     米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設工事で、沖縄防衛局は軟弱地盤がある大浦湾側の埋め立てに着手した。普天間飛行場の早期撤去は宜野湾市民のみならず県民全体の総意でもある。移設完了は早くても2030年代半ば以降とされるが、政…
  • 【視点】沖縄、波乱含みの年明け

     2024年は「静かな凪(なぎ)の年に」と願ったのは、日本で台湾に最も近い与那国町の糸数健一町長だが、現実には波乱含みの年明けになったと言えそうだ。  中国の習近平国家主席は昨年末、新年に向けたあいさつで、台湾統一につ…

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