カテゴリー:金波銀波
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中国の京劇や日本の歌舞伎に「見栄を切る」という所作がある。自分の力を誇示するような態度と言動を指す。米国による領事館閉鎖騒動は、まさにこれではないか◆見栄を切ったのは、この伝統が脈々と伝えられてきている中国ではなく米国…
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7月10日、北朝鮮から帰国を果たした地村保志さんの父、地村保さんが93歳で亡くなられた。横田滋さんに続き、被害者家族の高齢化を象徴する◆横田めぐみさんの弟、哲也さんが過日、会見でこう発言した。「40年以上も何もしてこな…
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尖閣諸島周辺で神をも畏れぬ蛮行がまかり通っている。尖閣は日本固有の領土だが、領土問題など「ない」と叫び、どれだけ史実を並べたとて、領土の要は実効支配である◆全知全能の神なら別だが、本来、無から有は生じない。「ない」もの…
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誰も言及しようとしていないが、既に新型コロナウイルスの第2波が来ているのではないか。政府も新型コロナウイルス感染症の対策会議も、感染者は増加傾向にあるが、感染者が急増した3、4月の状況が違うという◆専門家が科学的見地か…
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熊本豪雨を受け、川辺川ダムの建設中止による治水対策の是非が問われている。蒲島知事が7割進んでいた建設を白紙撤回していたからだ◆「ダムによらない治水を12年間でできなかった」と悔やみ、「決断は県民の意向」と述べた。反ダム…
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石垣市観光交流協会の会長人事には意表を突かれた。「きっと地元観光業の会社社長の誰かが引き継ぐのだろう」と高をくくった自分の固定観念の頑迷さを恥じ入る◆協会は大松宏昭会長(八重山観光フェリー社長)の後任に中山義隆市長を充…
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あるネット番組で習近平チャイナを「ジャイアニズム」と称していた。長寿番組「ドラえもん」に登場するジャイアンにちなむ。悪名高い彼は「お前の物は俺の物、俺の物は俺の物」という理不尽さで知られる◆チャイナは「お前の物は俺の物…
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石垣島内では外国人所有の住宅は珍しくない。日本でトップクラスのリゾート地として認知されてきており、日本人ばかりでなく、外国人にも親しまれてきているからだ。そのなかには香港人が所有しているマンションもあり、長期滞在してい…
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米国で白人警官による黒人男性暴行死事件の余波が続いている。奴隷制に絡む像などを黒人差別の象徴として引き倒す姿が映像で流れているのを見て、以前、同様のことがあったことを思い出した◆2006年、台湾の民進党政権が推し進めた…
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新型コロナウイルスの感染拡大で休止していたコンサートにも再開の動きが本格化してきた◆オーストリアのウィーンでは今月5日、世界的指揮者ダニエル・バレンボイム氏が名門ウィーン・フィルを指揮し、ベートーベンやモーツァルトの名…
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尖閣字名変更が石垣市と台湾・宜蘭県蘇澳鎮との姉妹都市関係に微妙な影を落としている。今年25周年を迎える同市と同鎮は、今秋に記念イベントを計画していたが、報道によると、同鎮の李明哲鎮長はイベントの取り消しをせざるを得ない…
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沖縄県平和祈念財団が国立沖縄戦没者墓苑HPの「国難に殉じた戦没者」「祖国の平和の礎となられた同胞」との表現を削除した◆研究者らの「国立墓苑で沖縄戦犠牲者の追悼式をすることは、国家が引き起こした戦争に巻き込まれて肉親を亡…
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「アベノマスクはまだだが、ニシオオマスクは届いた」。竹富町のお年寄りの間で話題になっている。1世帯2枚の政府配給マスクが町内にまだ行き渡っていないのを尻目に、西大舛高旬町長の呼び掛けで町が高齢者に1人30枚を配ったマス…
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「国民の皆さんで安倍首相にお疲れ様、ご苦労様を言いませんか?」「政治家の皆様も同じ人間。人です」―。タレントのつるの剛士さんが先月、ツイッターでこう発信し、話題になった◆新型コロナウイルスの感染拡大以降、首相の執務日は…
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チャイナ批判をしたいのではない。日本が見ている現実とは異なる現実が、世界には多く存在する。その自覚を求めたいのだが◆当局が国営メディア等に、安倍政権批判を控えるよう指示したという。天安門事件で世界の総スカンに遭い日本に…
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猫の目。猫の瞳が明るさで形がよく変わることから、くるくると変化することのたとえに使われる。猫の目打線。猫の目農政。方針が定まらない負のニュアンスが強い◆雇用調整助成金。新型コロナウイルスで経営の苦しくなった事業者が休職…
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「冥福を祈る」という言葉の虚しさを改めて感じた人は多いはずだ。北朝鮮による日本人拉致被害者、横田めぐみさん=当時13歳=の父・滋氏が5日、亡くなられた。めぐみさんは今、55歳だ◆余りにも拉致事件に無関心ではなかったか。…
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日本政府が新型コロナウイルスの水際対策として実施している外国人の入国制限の緩和について、タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国を対象に検討していることが明らかになった◆報道によると、いずれも感染状況が…
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戦争はバカな大人が勝手にしたこと―。ある高校生から聞いた言葉だ。善悪や生死を考えたことのない、例えば「国難に殉ずる」と聞けば条件反射で反発する大人たちから、そう教わったのだろう。彼らは「生とは何か」と真剣に自問したこと…
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政府の特別定額給付金10万円のオンライン申請をスマホで挑戦した。評判通り手順が煩雑で行き詰まることたびたび。何度も試して通算5時間ほど悪戦苦闘した末、ようやく申請までたどり着いた◆マイナンバーカードが必要だが、設定した…
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